英王室のキャサリン妃(39)が5日、新型コロナウイルス感染者と接触したとして10日間の自己隔離を始めたことが明らかになった。

CNNなどのメディアが報じたもので、キャサリン妃は5月にワクチンを接種しており、症状はないものの英政府の指針に基づいて自宅で隔離を行っているという。いつどこでどのような形の濃厚接触があったのかは明らかにされていない。英保険当局は、感染者と直接会話したり、2メートル以内の距離で15分間以上一緒にいた場合を濃厚接触者と定義している。

キャサリン妃は先月29日、夫のウィリアム王子と長男ジョージ王子と共にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われた欧州選手権「ユーロ2020」の決勝トーナメント1回戦で激突したイングランド対ドイツの試合を貴賓席から観戦していた他、2日にはテニスの4大大会ウィンブルドン選手権の会場にも公務で足を運んでいた。王室によると、キャサリン妃は両大会とも出席前に新型コロナの検査を受けており、陰性が確認されていたという。

王室では昨年3月にチャールズ皇太子が新型コロナに感染しており、その後4月にウィリアム王子も相次いで感染していたことを昨年11月に発表していた。ジョンソン英首相は新型コロナに関する規制の大半を7月19日に解除する方針を示している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)