今月1日に就任したフジテレビの金光修社長(65)が9日、就任後初となる定例会見がコロナ禍で中止となったのにともない、書面でラジオ・テレビ記者会の質問に回答した。

金光社長は90年代に「カノッサの屈辱」「料理の鉄人」などのテレビ史に残るヒット番組を、編成マンとして制作した。

「視聴者に楽しさを提供するテレビの役割は今も昔も変わらない。また、テレビ番組も時代とともにクオリティーが向上し進化を遂げているものと感じています。誰もが映像制作に参加できる時代となり、また映像を見るツールの増大により、視聴者がテレビ以外のメディアでより即物的、刺激的、ダイジェスト的な映像を日常的に目にする機会が増えたことでの、意識や好みの変化はあると思う。これらの影響やコロナ禍による行動の変化や自然災害の多発化、社会環境の変化などさまざまな要因で、視聴者のテレビ番組に対する好みは時代とともに変化していると思う。こうした変化をきちんと理解した上で、社会に求められる番組コンテンツを送り出したいと思う」と回答した。