杉咲花(23)が、日本テレビ系で10月スタートの連続ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(水曜午後10時)に主演することが12日、分かった。ウェブ連載の累計閲覧数2000万PVを突破した漫画家うおやま氏の話題作「ヤンキー君と白杖ガール」の実写化作品で、勝ち気で、ちょっと天然ながら恋に臆病な盲学校高等部3年生の赤座ユキコを演じる。NHK連続テレビ小説「おちょやん」後、初のドラマ出演で、日テレ系ドラマへの主演も初となる。

杉咲が朝ドラから一転、恋愛ドラマを演じる。光と色が、ぼんやり分かる程度の弱視のユキコが、けんかっ早く誰からも恐れられる不良少年・黒川森生に出会い、なぜかまとわりつかれる。最初は森生に冷たい態度を取るユキコだが、森生の真っすぐさに引かれ、少しずつお互いのことを理解して、引かれあっていく物語だ。

杉咲は「2人が不器用に引かれあっていく姿がコミカルに描かれる中で『普通って何だろう?』ということを問いかけている作品で、すごくリアリティーを感じました」と、ラブコメディーでありながら、原作が深い作品性を持っていると指摘。その上で「胸がキュンとしたり、思わず笑ってしまったり、応援したくなるような描写もありつつ、共感できるポイントもたくさんある作品だと思います」と評した。

演じるユキコは、数年前に母を亡くし、父と姉イズミとの3人暮らしという役どころだが、ユキコについて聞かれると「とてもピュアな人だと思いました」と即答した。9月上旬にクランクインの予定だが「恋に対して臆病になってしまっているユキコが、森生からのアプローチに強気で反応しながらも実は動揺してしまっているという姿はとてもかわいらしくて、クスッと笑ってしまうような、いとおしさのある人だなと感じました」と、早くも役と向き合い、深く考察している。

自身とユキコとの共通点を聞かれると「自分が身につけるものにこだわったり、それを楽しんでいるところです」とした。その上で「不器用でうまく伝えられない部分もありながら、基本的には自分の感情に正直で、うそをつかない素直なところに魅力を感じました」とユキコに心動かされている思いを明かした。

そして「一見交わることのなさそうな2人が引かれあっていく姿にキュンとしたり、ハラハラさせられたり、思わず笑ってしまったり。そして、自分にとってのコンプレックスだと感じていたものすらも、何だかいとおしく感じられる瞬間があるような、見てくださる方にとって勇気づけられるような作品になったらいいなと思っています」と期待した。