山崎育三郎(35)が、第103回全国高校野球選手権大会のCMで、1915年(大4)に開催された大会の前身・第1回全国中等学校優勝野球大会より球児を見守り続けてきた「全国高校野球選手権大会の化身」を演じる。CMは22日から全国のテレビ朝日系を中心に放映。テレビCMは15秒だが、朝日新聞ウェブサイト「CMギャラリー」とYouTube朝日新聞社公式チャンネル、スポーツブル「バーチャル高校野球」で、1分18秒のフルムービーも公開予定だ。

撮影は、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行った。山崎は「野球少年だった僕にとって甲子園は憧れの聖地でした。そして今回『全国高校野球選手権大会の化身』として甲子園球場に立たせていただき、バックに流れる『栄冠は君に輝く』も歌わせていただいています」とコメントした。大会歌「栄冠は君に輝く」は、作曲した古関裕而さんをモデルに描いた20年のNHK連続テレビ小説「エール」で、佐藤久志役を演じた山崎が劇中でも歌唱。久志がアカペラで「栄冠は君に輝く」をアカペラで歌ったシーンは、ドラマの名場面の1つとして知られる。山崎は自身の公演でも披露しているほか、同年12月リリースの「君に伝えたいこと」にもカップリングとして収録した。

20年の第102回大会は、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となり、今年の夏は夏の高校野球復活の年となる。今年のCMは、この夏にさまざまな思いを持って挑む高校球児たちを、高校野球を愛する全ての人と、ともに応援したいという思いを込めて制作された。

映像のバックに流れる「栄冠は君に輝く」は今回、新たにレコーディングした。山崎は「昨年出場を果たせなかった高校球児たちの思いを胸に、全国の高校球児には、夢のステージを全力で謳歌(おうか)して欲しいです。僕からのエールを送りたい、そんな思いで撮影に挑みました」と力を込めた。