俳優の千葉真一(ちば・しんいち)さんが19日午後5時26分、千葉・君津の病院で死去した。82歳だった。

千葉さんの長女で女優の真瀬樹里(46)が20日早朝、所属事務所レプロエンタテインメントを通じてコメントを発表した。真瀬は「私は一報を受け、仕事後駆けつけましたが、最期に立ち会うことはできず…」と最期をみとることが出来なかったと説明。その一方で「しかし、顔を見て、お別れと伝えたい事を言うことはできました。苦しんだとは思えないほど、穏やかな顔をしておりました」とも明かした。

真瀬はコメントの冒頭で

「昨日8月19日、17時26分、父、千葉真一が永眠致しました。父は、7月末に新型コロナウイルスに感染し、自宅療養をしておりました。症状悪化の為、8月8日に入院し、10日前後に一度持ち直しましたが、その後再び肺炎が悪化し、回復することができませんでした」

と、千葉さんの闘病の経緯を説明した。その上で

「少し前に、電話で父の元気な声を聞いたばかりでした。私にとっても突然のことで、まだ現実感がありません。ただただ悔しいです…」

と無念の思いを吐露した。

真瀬は、千葉さんと17年6月に亡くなった野際陽子さん(享年81)の間に75年1月に生まれた。今年7月からは千葉さん譲りの殺陣の教室を開講していた。

真瀬は

「天国から、両親が見守ってくれていることを信じて、胸を張って見せられる仕事ができるよう、精一杯生きていきたいと思います。生前お世話になった関係者の皆様、父を応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。父の遺した作品を、これからも愛し続けて頂けたら幸いです。真瀬樹里」

と、天国に旅立った千葉さんと野際さんへの感謝への思いをつづった。