純烈の後上翔太(34)が26日、東京・新宿バルト9で行われた、グループ初主演となる特撮映画「スーパー戦闘 純烈ジャー」(佛田洋監督、9月10日公開)完成披露上映会で、客席のファンを前に「ペンライトを持って、いつものコンサートかのようにファンが客席に来てくださるが、見たということは、何らかのジャッジを下したかと思うと、非常に緊張感が高まる」と苦笑交じりに本音を吐露した。

純烈は、劇中で純バイオレットを演じたリーダー酒井一圭(46)が、01年のテレビ朝日系特撮ドラマ「百獣戦隊ガオレンジャー」にガオブラックこと牛込草太郎役で出演。純レッドを演じた白川裕二郎(44)が02年「忍風戦隊ハリケンジャー」のカブトライジャーこと霞一甲役で、純ブルーを演じた小田井涼平(50)が02年「仮面ライダー龍騎」で仮面ライダーゾルダこと北岡秀一役で、それぞれ俳優デビューとメンバー4人中、3人が特撮出身だ。

唯一、特撮経験がないのが後上だったが、今回は4人の中でも本人役で主演を務めた。20年10月に行われた撮影を振り返り「10月23日が誕生日で、当日に(共演の)小林幸子さんがケーキを持ってハッピーバースデーを歌ってくれた。今すぐブログに書きたい、誰かに言いたいけれど『絶対に情報は外に漏らすな』と言われ、1年越しにお伝えできるのがうれしい。写真は表に出せない代わりに両親だけに送ったら、自分以上に喜んでいた」と笑みを浮かべた。

そんな後上をよそに、佛田洋監督は大変だったようだ。同監督は、スーパー戦隊や仮面ライダーシリーズ、03年のTBS系ドラマ「美少女戦士セーラームーン」、03年の映画「魔界転生」、05年「男たちの大和/YAMATO」で特撮監督を務め、今作が長編映画初監督となる。酒井、白川、小田井のことは知っており「ずいぶん前に(東映東京)撮影所で会ったみんなが帰ってきて、感無量」と語った。一方で後上については「最初、酒井君から話があった時『後上は演技が出来ません。笑うことも出来ません』と言われたから、どうすりゃいいの? と心配でしょうがなくて」と後上を横目に苦笑い。後上の相手役にベテランの小林綾子(49)をキャスティングし「うまくリードしていただいて…どうですか?」と観客に聞き、拍手が返ってくると、笑みを浮かべた。

小田井は、後上のトークを笑みを浮かべながら聞きつつ「やっと見ていただける。コロナ禍とはいえ、ちょこちょこコンサートやライブを、しかもお客さまを入れてやらせていただいているが、公開前なので、話せる情報、話せない情報がある。中身を踏まえて映画のことを話せる時が来た。ファンの皆さん、秘話を聞けるかも知れないので、コンサートに来て下さい」と客席に呼びかけた。

そして舞台あいさつの最後に「うちの事務所には、ヒーローをやった役者さんがたくさんいて、ヒーロー経験者が、悪役でたくさん出てくれている。ヒーロー+演歌、歌謡曲のコラボ。小林幸子さんや前川清さんが、僕らと一緒にお芝居することは普通の仕事じゃ、なかなかないと思う。結び付けてくれたのが『純烈ジャー』じゃないかな? と。そう思うと貴重な作品」と訴えた。