片岡仁左衛門(74)坂東玉三郎(71)が共演し、4月と6月に東京・歌舞伎座で上演された「桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)」が来春、シネマ歌舞伎として上映されることが31日、発表された。

歌舞伎座ではチケットが即日完売だった。見られなかったファンも、もう1度見たいファンも、高画質で撮影した舞台を楽しめる。

同演目は、かつて、孝玉コンビと呼ばれブームを起こした仁左衛門(前芸名・片岡孝夫)と玉三郎が、36年前と同じ配役で演じた。

鶴屋南北の代表作の1つで、流転の人生を歩む桜姫を玉三郎が、因果の糸に執着して身を滅ぼしていく清玄と悪の魅力を放つ権助の2役を仁左衛門が演じた。因果応報、人間の業、退廃的な美が、ドラマチックに描かれている。

歌舞伎座公演の時と同様、シネマ歌舞伎も上の巻、下の巻の2部作として公開する。シネマ歌舞伎ならではのカット、編集を盛り込む。