NHK大阪拠点放送局は3日、84歳で亡くなった笑福亭仁鶴さんが進行していたNHK「バラエティー 生活笑百科」(土曜午後0時15分)について、仁鶴さんの功績を鑑みて、今後も番組オープニングの仁鶴さんの声とイラストは引き続き使用すると決めた。

上方落語の発展に甚大な貢献をした仁鶴さんに対し、同拠点放送局の角英夫局長が、追悼のコメントを発表した。コメントは以下の通り。

  ◇  ◇  ◇

NHK大阪拠点放送局が全国に発信する芸能番組の顔として、視聴者の皆さんに親しまれてきた笑福亭仁鶴さんが8月17日に84歳で亡くなられました。現在も放送中の「バラエティー生活笑百科」をはじめ、「日本の話芸」「初笑い東西寄席」、連続テレビ小説「鮎のうた」「心はいつもラムネ色」など、大阪局制作の多くの番組にご出演いただき、感謝の念にたえません。昭和、平成、令和にかけて、上方落語の発展のために先頭を走り続け、お客様に笑いを大切にする姿勢を貫かれた仁鶴さんの多大な貢献に敬意を表すると友に、お悔やみ申し上げます。

  ◇  ◇  ◇

仁鶴さんは86年3月の「-笑百科」スタート当初から相談室長を務め「四角い仁鶴がま~るくおさめまっせ」のセリフは、全国の視聴者に愛されてきた。仁鶴さんは隆子夫人を亡くした17年9月以降、休演が続いており、復帰はかなわなかったが、その声、空気は今後も番組を見守ることになった。

また、11日放送分では、過去映像やゆかりの芸人が出演し、功績と、人柄をしのぶ。