秋元康氏が総合プロデューサーを務めるTBSスター育成プロジェクト「私が女優になる日_」の演技バトル最終結果が11日に番組内で、発表され、飯沼愛(18)ら5人が来月11日スタートの同局系連続ドラマ「この初恋はフィクションです」(月~木曜深夜0時40分)に出演することが決定した。

もともとは上位3人+特別枠1人の計4人がドラマの出演権を獲得するレギュレーションだった。しかし、「プロジェクトチームの運営のみなさん、ぼくも含めての決断力の無さ」と秋元氏が自虐するほどの混戦となり、特別枠が2枠に拡大された。

特別枠に入ったのは、三浦涼菜(18)と渋谷風花(18)。最終順位で4位だった三浦に比べ、同8位の渋谷の方がサプライズ感が強く、それは、名前を呼ばれたときの渋谷の表情からも明らかだった。

渋谷の選出理由について説明する際に、秋元氏が、スター論を展開したのが印象深かった。おニャン子クラブ、AKB48グループ、坂道シリーズなどを手がけ、さまざまなスターを生み出してきた秋元氏。「スターになる人にはオーラがある。オーラってほとんどが説明つかない。説明つかないことってすごい大切。僕のようなタイプは、想像できないことに魅力を感じる」と語った。興味深くメモを取っていると、「渋谷さんは説明つかないことがある。審査員のみなさんの評価がすごく高かった。このまま落としてしまうのはもったいないということでもう一枠。今度のドラマにも出ていただくことになります」と続けた。妙に納得してしまった。

また、秋元氏は「お芝居に対して本来は正解がないんだろうと思うんです」とも話していた。演技審査では、点数や順位を付けることの難しさをたびたび口にしていた。

プロジェクトに参加した10人のうち、ドラマに出演するのは、半分の5人だ。秋元氏は「本当なら(特別枠を)あと7枠に。そうすると全員になっちゃうので…結局2枠で」と本音をこぼし、今回は選から漏れた5人にも大きな可能性が秘められていることを示唆していた。

約9000人の中から選ばれた10人だ。その時点でそれぞれ何か光るものをもっているはず。ドラマ出演者の5人だけでなく、10人全員の今後に注目していきたい。【佐藤成】