モデルで女優の茅島みずき(17)がこのほど、日刊スポーツのインタビューに応じた。28日から、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜午前8時)に水野一花役で出演する。「目標」だと語っていた朝ドラに、ついに初出演する。

朝ドラ104作目となる同作は、「海の町」宮城県気仙沼で生まれ「森の町」同・登米(とめ)で青春を送るヒロイン「モネ」こと永浦百音(清原果耶)が主人公。モネは天気予報の可能性を知り、やがて気象予報士を目指していく。

「いち視聴者として、出演が決まる前から見させていただいていました。モネと出会って、他の人たちが成長していく。モネの言葉で救われたり、すごいステキなせりふが多い作品だなと思います。心に響くせりふが多いですね。実際に役を通しても思いますし、多分見ている方も結構救われたり、前向きになれるせりふが多いんじゃないかなって思います」

茅島は17年のオーディションでグランプリを獲得し、芸能界入り。本紙1月のインタビューでは「いつかは朝ドラとかに出演したい」と話していた。今作へは、オーディションをへて出演が決まった。

「まずは、純粋にうれしかったですね。プレッシャーや緊張も大きかったですけど、朝ドラに出るというのは、自分の中でお芝居をやり始めてから1つの大きな目標でした。出演できることが光栄だなと感じています」

一番印象に残っている朝ドラは、18年の「半分、青い」だという。

「学校に行く前、習慣のように母と2人で見ていました。(主演の)永野芽郁さんが好きだということもあったんですけど、その時から朝ドラにはすごく魅力を感じていました。朝から元気をもらえたり、感動して心が温かくなって学校に行ったり。すごく前向きな作品というか、元気をもらえて背中を押してくれるのが朝ドラだと感じているので、自分が実際にその舞台に立てるというのがすごくうれしいですね」

今作で演じる水野は、町づくりを学ぶ東京の大学生。気仙沼出身ではないが、「気仙沼のために何かできないか」と奮闘する。

「人のために自分が何かできることはないかと、一生懸命奮闘している女の子です。常に周りの人に対して明るく笑顔です。表向きは弱いところを見せないんですけど、もがいて、悩んで頑張る姿もあります。でもそれを人に見せないというのが、強い女性だなって思いますね。自分は結構悩んだりすると、人に相談するタイプなので、私にはそれは出来ないから強いなと感じます」

撮影は緊張の連続だったという。

「自分が憧れていたというのもあって、より緊張するというか(笑い)。最初のリハーサルでは、緊張しすぎちゃって、思った通りのお芝居ができませんでした。まだ慣れたというのはないですけど、楽しく過ごせています」

撮影をへて、改めて現在の思いを聞いた。

「朝ドラに出演するという1つの目標がかなったので、いつかはヒロインとしても朝ドラに出演したいです。あとは、いろんな作品に携わりたいです。その2つが自分の中で大きな目標です」

◆茅島みずき(かやしま・みずき) 2004年(平16)7月6日、長崎県生まれ。17年、オーディションで芸能界入り。20年「青くて痛くて脆い」で映画初出演。19年「ポカリスエット」をはじめ「三菱パワー」など多数の広告にも出演中。10月スタートのフジテレビ系ドラマ「SUPER RICH」にも出演する。ファッション誌「Seventeen」専属モデル。特技はゴルフ(ベストスコア70)。身長170センチ。