女優黒木華(31)が3日、都内で行われた主演映画「先生、私の隣に座っていただけませんか?」(堀江貴大監督)の舞台あいさつに、ダブル主演の俳優柄本佑(34)と堀江監督とともに出席した。

先月末をもって新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除され、満席となった客席を前に黒木は「本当にこうやって満杯の皆さんとこういう風に空間を共有できることが本当にうれしいなと思います。今日は楽しんで帰ってください」とあいさつ。柄本は「やっぱりすごいですね。(隣同士)ひと席空けていない、この迫力。緊張しております」と話した。

黒木は、柄本演じる夫の俊夫と女優奈緒(26)演じる編集者・千佳の不倫を知りつつ、不倫をテーマに新作を描く漫画家、佐和子を演じた。柄本に対して不倫について問い詰めるシーンもあり、「(不倫を)知ってるんだぞ、って気持ちはありましたね。両方あると思う。そうでないであってほしいって気持ちもあって。でも2人のロマンチックなラブシーンを見てしまってからは、『あ~あ』っていう」と振り返った。

柄本が「それにしても俊夫くん、詰め甘すぎるよね。駐車場のど真ん中で…」と言って笑いを誘うと、黒木は「それで見つかってしまうのが俊夫さんっぽいな、本当にこの人は詰めが甘いな、って思いました」と笑顔。柄本は「うそが明らかにつけない男だ、っていうのが大事でしたね。不倫に向いてない男が、なんかのアレでそういうことになっちゃうという」と説明した。

終盤の写真撮影を終え、柄本は「すごいですね、フルで入っていただいた人の『目』の数が。緊張しますね。熱量があってやっぱり映画館っていいなと思いました」と笑っていた。黒木は「見どころがたくさんある映画だと思いますので、ぜひ何回も見ていただいて、いろんな方と話していただければと思います」と頭を下げ、拍手を浴びた。