NHK Eテレ「ニャンちゅう」シリーズのキャラクター、ニャンちゅうの声を務める声優の津久井教生が4日、ブログを更新。「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と診断されて約2年が経過し、「ほとんど身体は動かなくなりました」と現状を報告した。

2019年10月にALSと診断されたことを公表してから2年、「思ったよりも進行は早く感じます」と津久井。「ALSと診断されて2年でほとんど身体は動かなくなりました。それでも意識や感覚はしっかりとしています。確かに真綿で首を絞められるような病気ではありますが、発症から考えると2年半くらい付き合って見えてきたものがあります」という。

続けて「くしくも講談社・FRaU・『ALSと生きる』という題名にしましたが・・・」と、ALSの現状を伝えている連載のタイトルに触れ、「『ALSと生きる』という感じになってきたという事です。ALSと生きる自分を少し見つめることが出来るようになった・・・というよりも、なにも自分では出来なくなってきた状態がハッキリと分かるようになってきたという感じが近いです」と説明した。

また、「重度訪問介護で24時間の在宅介護を始めています」と報告。「ほとんどすべての事をやっていただく生活」だといい、「しかしながら、やってもらう立場の私にも確固たる意志があって、なかなかコントロールが難しいのです(笑) 本当に出来ない癖に、いやいや出来ないからこその『ああしたい、こうしたい』が出てきて可笑しいくらいなのです(笑)」と本音を明かしつつも、「現状ではヘルパーの皆さんと楽しく日常を送っています。多少の強がりが無いわけでは無いと思いますが・・・それをかき消してくれるくらいに、周囲の皆さんに恵まれていると思うのです」と感謝をつづった。