人気スパイ映画「007」シリーズで6代目ジェームズ・ボンドを務める英俳優ダニエル・クレイグ(53)が6日、ハリウッドの殿堂入りを果たし、ウオーク・オブ・フェイムの星形プレートに名前を刻む式典に出席した。

2006年に公開された「カジノ・ロワイヤル」から8日に全米公開される最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」まで15年間にわたって5作品でボンドを演じてきたクレイグは、今作が最後の「007」出演となる。

ジェームズ・ボンドとしては3人目となる快挙で、2704番目の殿堂入りとなったクレイグの星形プレートは、3代目ボンドのロジャー・ムーアの隣に配置された。式典には新作で悪役を演じたラミ・マレックも参加。グレーのスーツ姿で登場したクレイグは、「このようなことを言うとは思ってもみなかったが、ハリウッド中を歩き回れることはとても名誉なことだと思います」とユーモアたっぷりにスピーチ。偉大なスターに囲まれて名前が刻まれることはとても幸せだと語り、集まった大勢のファンから大きな歓声が上がった。

「ノー・タイム・トゥ・ダイ」は英国や日本などで先週末から公開が始まっており、公開3日間で1億2126万ドルの興行を記録する好調なスタートを切っている。クレイグは本作を最後にボンドを引退するが、後任となる7代目が誰になるのかは決まっていない。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)