吉岡里帆(28)が23日、「関西演劇祭2021 実行委員長」に就任し、同日、都内で行われた記者会見に出席した。

同イベントは今年で3回目。全国から厳選された10劇団と関西らしさをそのままに身近に感じられる、新しい形の演劇祭。演劇に携わる才能を発掘し、全国へ輩出することを目指す。

実行委員長に就任した吉岡は「肩書だけ聞くと荷が重いなと思っていたんですけど、大人の文化祭みたいに楽しくなりそうです。新しい魅力を発信していったり、まずは演劇を楽しむということを心から努めていきたいと思います」と意気込んだ。

学生時代に、関西の小劇場で活躍。演劇を見て、俳優の道を志した。「素晴らしい演劇で人生の転機になりました。劇場がどんなサイズであれ、幕が上がると世界がブワっと広がる。なんてパワーのある空間作りなんだと感動したのを今でも覚えています」。

その上で「まだ演劇の面白さを知らない方に、ぜひ知っていただきたいという思いがすごく強いので、実行委員長として頑張っていきたいです」と決意を語った。

同イベントは演劇終了後に、審査員と劇団員が直接、ディスカッションすることも見どころの1つ。吉岡は「うそとかはよくないなって思っていて…。心から思っていることをお互い話し合うことが大事だと思います。私は見て思ったことを、そのまま伝えられたらなって思っています」と話した。

フェスティバルディレクターを務める、板尾創路は「3年目ということで節目かなと思いまして。今年は完成形になると期待していますので。たくさんの方に見ていただけるように、頑張って運営していきたい」と話した。

劇作家・演出家の西田シャトナー氏、行定勲監督、一色隆司氏も登壇。