映画監督でエステサロンなどを経営する実業家でもある、ジャッキー・ウー監督の新作短編映画「残照のかなたに」製作発表会見が24日、都内で行われた。席上で、監督の婚約者・河野景子(56)の長男で靴職人の花田優一(26)が、同作で俳優デビューすると発表した。

花田はこの日、左手の薬指に指輪を着けて登壇した。質疑応答で、その真意を問われると「意味はあるんでしょうが、報告をする時は違う機会…別の時に。役作りの可能性も、アクセサリーの可能性もある」と、けむに巻いた。さらにプライベートのことについて、踏み込んで聞かれると「また違う機会に言う…大丈夫。今、ここで、この押し問答を続けても、僕が答えることはない」と苦笑いした。

一方、オファーを受けた時の思いを聞かれると「カモにされたのかなと思った。これは、あまりいい方向の話ではないなと思ったのが正直なところ。最初の気持ちは、そうだった」と、ウー監督と母の関係を踏まえた、話題作りのキャスティングであることを懸念したことを示唆した。

新田博邦プロデューサー(66)は駆けつけた芸能メディアの面々を見渡し「正直な話、こうなることは想像していた。考えなかったことはない」とプロデューサーとして、話題作りを意識した部分もあったと認めた。その上で「素人を見たら、役者が出来るか出来ないか分かる。失敗したことはない。たまたま、役がハマったことは確か。監督も覚悟してから、本直しをしたのはさすが。優一君を分かっているので。作品という結果で示す」と、演技未経験の花田に、俳優としての素養を見いだしたことが、キャスティングした本筋の理由であると重ねて強調した。