神戸新開地・喜楽館で、プロ野球応援企画として6月に開催したシリーズ続編の昼席特別企画「プロ野球応援ウィーク 答え合わせ編」(11月22~28日)が27日、同館で発表され、プロ野球ファンの落語家、笑福亭銀瓶(54)桂春蝶(46)が出席。銀瓶が席上で、阪神ファンの師匠、笑福亭鶴瓶(69)に“直電話”をし、虎党無念の思いを引き出した。

「ちょっと、師匠に(阪神ファンの思いを)聞いてみましょか?」と言い、携帯電話を取り出してコール。電話口の向こうで、鶴瓶は「あかん、ちょっとはよ『今年は優勝や!』言い過ぎた」と、ファンとしても反省する思いを口にした。

新人の佐藤輝明に引っ張られるように首位を快走していた前半は、銀瓶に「あかんでも、ずっと佐藤使え」と繰り返していたそうで、その点も残念だった模様。加えて「藤浪を途中で使うたんがあかんねんや」とも語り、鶴瓶は、それで21年シーズンの輪が乱れたのではないかと指摘。それでも、クライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜けば、日本シリーズ出場から日本一への道はまだ残るだけに「CSがんばれ!」とエールも送った。

「師匠、でも機嫌よかったです」と満面笑みの銀瓶は、実は、もともとは熱心な巨人ファンだった。江川、西本らの活躍に魅了され、巨人一筋だったが、大型補強を連発する球団に嫌気がさし、G党を離れた。

銀瓶は、今季も巨人は「中田翔をとってから崩れた。その直前まで(首位独走の)阪神がバタつくなと思ってたのに、大失速やった」。対照的に、自前で主軸を育て最下位から頂点へ立ったヤクルトには「根をはったすばらしい勝利。僕たちも落語家として、しっかり根をはった高座をしたい」と気を引き締めた。

今企画は日本シリーズ開催中の11月22~28日の予定で、連日トリ、中トリをプロ野球ファンで構成。銀瓶は初日22日に出演し中トリ、同日のトリは阪神ファンの桂小文枝が務める。