2人組マジシャン、ナポレオンズのボナ植木(69)が31日、自身の公式サイトを更新し、26日に肺炎で死去した相方、パルト小石さん(本名・小石至誠=こいし・しせい)への追悼コメントを記した。

植木はサイトに「~相方、パルト小石への届かない手紙~」と題した文章を掲載。「久しくお会いしてませんでしたね。2年はお目にかかっていない。たまたまコロナと重なっていたからね。だからあなたの元気な姿しか記憶にありません。しかもテレビの再放送や写真は最近までみていたし。それはともかく、長い間、ありがとう!だ。そしてお疲れ様でした」とつづった。

植木は小石さんと専修大マジック同好会の同級生だった。植木は「思えばあなたをプロマジシャンの世界に誘ったのは私ですね。せっかくセールスマンの職業についていたのにね。その点は悪かったな。でも私にとってはよかったと思っている。あなたを引き入れて。私はいいカンをしていた。なぜならばあなたがいたおかげで日本でも世界でも通用するマジシャンになれたと思っている。あなたがいなければここまでやってこれなかったよ。感謝しかない。きっと今頃は先に逝ったマジシャンたちと再会しているだろう。そしてあの得意技をみんなに久しぶりに見せてやってくれよ。あの人にもあの人にもそしてあのマジシャンにも。大ウケに違いない」と続けた。

そして「あなたとの思い出は山ほどある。ありすぎるな。。。ここでは語りつくせない。いつか私もそっちにいくだろう。。。そのときに、じっくり語り合おうぜ。一杯のみながら。それまではみんなで楽しくやっていてくれ、そしてこっちの世界を見守ってくれよ。長い間、本当にありがとう。感謝あるのみだ。そして最後にあなたにかわって。。。ナポレオンズのパルト小石ファンの皆様、長い間ありがとうございました。感謝、感謝、感謝です!」としめくくった。

植木は最後に「皆様にお願い」として「しばらくは私に電話やメールなどご遠慮くださるようお願いいたします」とし、「しばし更新はありません」と記した。

小石さんは19年10月、急性リンパ性白血病のため入院。その後入退院し、今年9月、再び肺炎で緊急入院していたという。ナポレオンズは1977年プロデビュー。主に植木がマジックを担当し、小石さんがトークで盛り上げるスタイルで人気を集めた。日本テレビ系「笑点」など多くのテレビ番組に出演した。