TBS系バラエティー「学校へ行こう!」総合演出(現エグゼクティブプロデューサー)として、長年V6を見てきた同局江藤俊久氏が1日、日刊スポーツの取材に応じ、メンバーへの思いを語った。

V6として最後のテレビ出演となった、先月26日放送の「学校へ行こう!2021」は、ツイッター上で、関連ワードトレンド上位に次々とランクインするなど、SNS上でも大きな話題となった。

最終回は、97年から08年までのレギュラー放送担当チーム、15年に特番で復活した「V6の愛なんだ」担当チームが融合して作り上げたという。「本当にいろいろあって、『どうする?』ってみんなで話し合いながら進めていきました。最終的に、僕らがたどり着いたのは、テレビマンとしては失格なんですけど、『極端な話、視聴率はとれなくてもいい。メンバーと、番組を応援してくださった皆さんに対して、悔いのない内容にしよう』って」と舞台裏を明かした。「『学校へ行こう!』は最後まで『学校へ行こう!』らしく」と、笑顔でゲラゲラ笑える番組を目指した。

江藤氏にとっても、同局にとってもV6は大きな存在だ。「レギュラー放送が終わってから10年以上たっていて、それでも(最後に)番組をやらせてもらえるっていうのは、それぞれ(のメンバー)が『学校へ行こう!』が終わってからも、それぞれの道でちゃんと輝き続けていてくれたからこそ」と第一線で活躍し続ける姿に感謝した。

1日にV6は解散したが、江藤氏の6人への思いは変わらない。「V6という形では無くなりますけど、6人との付き合いはこれからも続いていくと思います。『なんかやりたいんだけど』って言われた時に『OKやろうぜ!』って言える状態でいることが自分のモチベーションにもなりますね。彼らの前でちゃんと面白い人でいたいですもんね」。

江藤氏は、V6と過ごした日々を「TVマンとしての青春そのもの」と表現する。「出役と裏方ではありますけど、戦友であると共に、勝手に永遠のライバルだと思っていますから(笑い)」。【佐藤成】