天海祐希(54)が10日、東京・丸の内TOEIで行われた、主演映画「老後の資金がありません!」(前田哲監督)の大ヒット御礼舞台あいさつで、実母から「面白かった」と言われたと明かした。

天海は劇中で節約好きの主婦・後藤篤子を演じた。松重豊(58)演じる夫章は家計は任せきりで、篤子は章の給料と自分がパートで稼いだお金をやりくりして、新川優愛(27)演じる娘のまゆみと息子勇人(瀬戸利樹)を育て上げ、節約をモットーに、老後の資金をコツコツためてきた。そのはずが、親の葬式、まゆみの派手婚、それぞれに300万円かかり、ピンチに陥る役どころだ。一般の家庭でもありそうな家族、嫁としゅうと、老後の生活など身近な問題を、コメディーとして面白く、明るい家族の物語として描いた作品性が支持され、10月30日の公開から10日までの観客動員が50万人を突破した。

天海は、司会のTBS杉山真也アナウンサーから周囲の反響の声を聞かれると「母は見てきて『すごく面白かった』と言ってくれました。あとはお友達は…私は、あまり直接言われない」と笑みを浮かべた。同アナから母が語ったことについて、さらに踏み込んで質問されると「母は(詳しいことは)言わないですね。『見てきた…面白かったわ』と。あまり、娘の仕事に(あれこれ)言っちゃいけないと思っているかも」と苦笑した。劇中で篤子のヨガ仲間神田サツキ役の柴田理恵(62)から「照れもあるんですよ。良かったよぉ…って言うと、何か、ちょっと…ね」と笑った。

「老後の資金がありません!」は、篤子が老後の資金がなくなりそうだと危機感を募らせる中、さらに章が失職ししゅうとめ・芳乃(草笛光子)への仕送りさえ捻出できなくなった。そのため、篤子は義理の妹夫婦との話し合いの席を持ち、芳乃を引き取ると口走ってしまうが、老舗和菓子屋のおかみだった芳乃は超がつくほどの浪費家で、貯金0円が目の前に迫ってしまい、さらなるピンチに陥る物語。