六星占術創始者で占術家の細木数子さんが8日に呼吸不全で亡くなっていたことが10日、わかった。所属事務所が明らかにした。83歳だった。通夜、告別式は近親者、関係者のみで行い、14日に東京・港区の梅窓院でお別れの会を行うという。

細木さんの娘(養女)で占術家のかおりさんも10日にインスタグラムを更新。「悲しい出来事がありました。母・細木数子が呼吸不全で8日に満83歳で永眠しました。突然のことでした」と報告し「数日前にはうなぎが食べたいと言って、おいしそうに食べていたのに。ケーキを持って帰ると喜んでいたから、母の分のクリスマスケーキも予約していたのに。いつかは訪れることだと分かっているけど、いざ直面すると想像以上に悲しいです」と心境をつづった。

細木さんは2000年代初頭に放送されていたレギュラー番組「ズバリ言うわよ!」(TBS系)などが人気を博し、ブレーク。その後は徐々に露出を減らし、引退状態となっていた。

かおりさんは「引退してからは自宅で気ままに過ごし、ひ孫と笑顔で楽しそうに遊ぶ姿は、あの頃とはまるで違う優しい表情でした」と回顧。「昔から病院で逝くのは嫌だっ!って言ってたけど、その通り大病することなく自宅で過ごせたし、希望通り家族が見守るなか自宅で最期を迎えたことは良かったのかなと思います。幼い頃からたくさんの愛情を注いでくれて、今ある幸せは、ばあばのおかげと痛感しております。ばあば、お疲れさまでした。そしてありがとうございました」と感謝をつづった。

◆細木数子(ほそき・かずこ) 1938年(昭13)4月4日、東京都生まれ。中国古代の「易学」などを長年研究し、六星占術を編み出した占術家。TBS系バラエティー「ずばり言うわよ!」、フジテレビ系「幸せって何だっけ~カズカズの宝話」などに出演し、タレントに改名を促したり、厳しい言葉を浴びせながらも、視聴者の人気を得ていた。08年に「本業専念」を理由にテレビ出演を封印していたが、12年に1度TBS系特番に出演した。