ハロー!プロジェクト(ハロプロ)のアイドルグループ、アンジュルム笠原桃奈(18)が15日、東京・日本武道館のコンサート「桃源郷~笠原桃奈 卒業スペシャル~」でグループおよびハロプロを卒業した。

笠原は16年7月にグループに加入。約5年の活動に終止符を打った。序盤のMCで卒業について振られた笠原は「全くそういった実感はなく、本当にとにかく最強のアンジュルムで最強のコンサートをお届けしたいという気持ち、それだけです」と意気込みを明かした。

15曲目の「交差点」では、笠原を中心に、スタンドマイクで円を描いた陣形で、それぞれのマイクの前で他のメンバーが歌唱。リーダー竹内朱莉(23)が口火を切って号泣すると、中央の笠原も涙が抑えられなくなった。

終盤には、14年リリースの「地球は今日も愛を育む」を笠原がソロ歌唱した。自身とグループ、自身とファンとの関係を重ねられる歌詞にひかれて選曲したという。

最後に笠原は手紙を用意し「言葉にせずともお互いに伝わる愛情が、私の世界に在ることを教えてくれた、あなたをやっぱり愛しています。離れ離れになっても、どこにいても、この先どう生きようとアンジュルムの事が大好き。アンジュルムを好きな人たちの事が、大好きです。改めまして、これまでアンジュルムの笠原桃奈に携わってくださった全ての皆さん、心からありがとうございました」と感謝。「明日からも、私らしく、変わらないものと変わりゆくものを抱えて、進んでいきます。ここでもらった愛情を胸に、強く生きていきます」と力強く読み上げた。

今後は、所属事務所は退所し、海外でダンスや歌を学ぶ意向を示している。15日発売となった笠原のフォトブック「Dear sister」で編集長を務めた蒼井優と菊池亜希子も会場に駆けつけ、熱視線を送った。

グループとしては、昨年12月の船木結さんの卒業コンサート以来約1年ぶりの単独公演。23曲を披露し、約6000人の観客を歌、ダンスで魅了した。チケットは完売だった。