明石家さんま(66)がプロデュースしたアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」(渡辺歩監督)が、来春に米国で劇場公開されることが23日、分かった。

同作は西加奈子氏の小説が原作。漁港の船に住む訳あり母娘・肉子ちゃんとキクコが紡ぐ感動のハートフルコメディー。

大人向け・ファミリー向けのアニメーション作品を制作・配給するGKIDSが、同作の北米での配給権を獲得。「FORTUNE FAVORS LADY NIKUKO」としての劇場公開が決定した。

渡辺監督は「素晴らしいニュース! 本作がアメリカの皆さんにご覧いただける事にとても興奮しています。渡辺は折に触れ、芸術まで高まったアメリカのエンターテインメントに刺激されていると感じています」とコメント。

続けて「今回初めて明かす秘密として…肉子の劇伴も主題歌も何もない頃、この映画の設計図を引く時に必ず聴いた歌があるのです。その昔、アメリカの皆さんはこの歌を口ずさんで苦境を乗り越えたそうです。エンターテインメントの力を感じる素晴らしいエピソードです。本作の精神に少なからず影響を与えています。皆さんにそれが伝わるとうれしいです! アメリカが生んだ名曲『On The Sunny Side Of The Street』に感謝を込めて…」とした。

GKIDSビッド・ジェステッド社長は「彼らの特異な芸術性と才能がふんだんに表現された本作で、明石家さんまクリエーティブ・プロデューサーと渡辺歩監督とご一緒できることに大変興奮しております」と喜びの声を寄せ「『漁港の肉子ちゃん』は、忘れがたいキャラクターと、コメディーとドラマの痛快なミックスで構成された、心の広い青春物語であり、来年ここで観客にインパクトを与えることは間違いありません」と自信を示した。

同作は11の海外映画祭で上映、3つの映画祭で賞を受賞するなど、海外で高い評価を受けている。