池内博之(45)が2日、都内で行われたキューサイ「ケール青汁40周年記念事業発表会」で、スペシャルケールアンバサダーに就任した。池内は俳優業とともに、都内近郊に畑を借りて「池’s farm」を作り、農業に取り組んできた。20年からYouTubeで「池内博之の池channel」を立ち上げ、趣味のアウトドアや農業、料理の配信も行っている。

キューサイが、22年にケール青汁発売から40周年を迎えることで設けられたケールアンバサダーは、ケールの栽培を通した情報発信を行う。池内は、今回のアンバサダー就任前から、ケールが好きで、よく食べていたという。「ハワイとか好きで、よく行っていたんですけど、サラダで食べる人が多い。ケール専門のレストランによく行っていました。体に絶対、良いと思います」。自分の畑で幅広く野菜を栽培する中で、ケールも栽培している。

農業を始めた経緯について、池内は「5、6年前に、たまたま友人がシェア畑をやっていた。そこから、野菜を作るのに興味を持って始めたのが、きっかけ。自然を相手にするのが好きだった」と説明。その上で「(農業のことは、まだ)全然、分かっていない。インターネットで自分なりに検索し、ノートに書き込んでいる。答えが出ない…取りあえずやってみようと。失敗したのも結構、あったんですけど、しょうがない。やっていく過程が、面白い」と熱く語った。

虫や鳥、台風の対策にも、日々、勉強しながら力を入れているという。池内は「虫、鳥の対策は、どうしたら良いか…ホームセンターが好きでグッズを買っている。(ケールの葉に)青虫が、よく付く。彼らが葉っぱを食べちゃう。取る作業が大変ですね。虫との戦い…と言うと、申し訳ないんですけど。台風とか、来るじゃないですか? 自分なりに倒れないようにやるんですけど結構、すごい打撃を受ける」と振り返った。

その上で「それでも、生きる野菜の強さが、すてきだと思う。それをいただける、ありがたさ…学ぶことが多く、やっていて勉強になるし、癒やされる」と力を込めた。そして「(野菜を)採って、そこで調理するのが好き。レストランも、良いんですけど、その場で食べる良さも、良いなぁって思う」と収穫した野菜を即、調理して食べる素晴らしさを強調。ケールについては「知人のジェフに、レシピを作ってもらったケールパスタ…おいしいですね。スムージーとかポタージュ…濃厚でおいしい。食品衛生士の資格でも取って、僕も販売しようかな」と笑みを浮かべた。

池内は俳優として近年、海外で製作された映画にも精力的に出演している。今年の東京国際映画祭では、17年に行われた撮影から4年を経て、3月に開催された世界3大映画祭の1つ、ベルリン映画祭(ドイツ)特別招待部門で上映された香港映画「リンボ」(ソイ・チェン監督)が日本で初公開された。

ドラマでも、テレビ朝日系で20年10月から今年3月まで放送された「24 JAPAN」や、同局系で放送中の「それでも愛を誓いますか?」にレギュラー出演するなど、精力的に活動している。その中、なかなか畑に行けないことが悩みだという。「映画の撮影で3週間くらい、行っていなかった。まさにケールを作っていて…どうなっているのか、すごく心配で、この後も畑に行こうか迷っています」と笑みを浮かべた。

キューサイでは、島根県益田市で製造するキューサイファーム島根で採れたての、青汁の原料であるケールの葉を生鮮状態で、2日からオンラインマルシェ「ポケットマルシェ」で販売する、初の取組をスタートした。