米歌手ビリー・アイリッシュ(19)が、国際動物愛護団体「PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)」のパーソン・オブ・ザ・イヤーに史上最年少で選ばれた。

完全菜食主義者(ビーガン)として知られるアイリッシュは、ファッションや美容面での取り組みも評価されての受賞となった。先月の感謝祭の前には「七面鳥は世界で最も穏やかで優しい動物の一種。でも感謝祭には毎年4600万羽が殺されている。伝統を変えるのは難しいけど、頭の片隅で覚えておいて」とSNSに投稿したほか、今年のファッションの祭典メット・ガラで共同ホストを務めた際には毛皮製品を今後一切使わないことを条件にオスカー・デ・ラ・レンタのドレスを着用する契約をしたことが話題になるなど、肉食だけでなく、毛皮など革製品の使用にも反対している。

PETAのニューカーク会長は、「レザー、ファー、シルクに加え、肉や乳製品を使ったパーティーの終焉(しゅうえん)を確信しています。ビーガンのファッションと食事は、動物と地球に優しいということを、ことあるごとに指摘してくれた彼女を祝福することを非常にうれしく思っています」とコメントしている。

アイリッシュは今年、ナイキとコラボして100%ビーガンで、20%以上のリサイクル素材で作られたエア・ジョーダンのサスティナブルなシューズコレクションを発表している他、動物実験を行わず、動物性原料も含まない自身の香水ブランドも立ち上げている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)