来年放送の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(1月9日スタート、日曜午後8時)の出演者会見が17日、オンラインで行われ、主演の小栗旬(38)をはじめ、共演の新垣結衣(33)菅田将暉(28)小池栄子(41)大泉洋(48)の主要キャストが登壇した。大みそかの「第72回紅白歌合戦」の司会を務める大泉を中心に進行し、笑いが絶えない会見となった。

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鎌倉時代を舞台に、小栗演じる北条義時が幕府の最高権力者に上り詰める姿を描く。04年「新選組!」、16年「真田丸」に続く3作目の大河となる三谷幸喜氏が脚本を手掛け、小栗は「ここで終わらせていいのに、というところでもう1個笑いの要素を入れてくる。急な切り替えは難しいけど、それが人間らしいのかな」と撮影を楽しんでいる様子。周囲から難題を押しつけられる役どころで「みんなから『どうにかしろ』と言われる。(今作の)次の大河は『どうする家康』だけど、『どうする義時』というタイトルでもいけると思う」と話した。

撮影開始から約半年が経過。共演者間のムードもよく、会見は和気あいあいと進んだ。冒頭から大泉が仕切り始めると、大泉は「紅白」の司会を念頭に「年末の予行演習をしてます」とアピール。菅田演じる源義経が出演者の間で「かわいい」と評判になっているという話題では「下手したらガッキーよりかわいいんじゃないか」と笑わせた。

また、小栗と義時の共通点について小池は「自分が、というより周りのことをよく考えている」。菅田も「誰かと誰かの懸け橋になっている」と印象を語った。一方で小栗が新垣について「リハーサルに少し早めに来たり、自分と関係ないシーンをこっそりのぞいている姿をよく見かけた」と見届けていたことを明かすと、大泉は「ストーカー感がひどい」とチクリ。小栗にも自覚があったようで「ガッキーに対してのアプローチは、若干ストーカー的だったかも」と苦笑した。

北条家が源頼朝をかくまったことに端を発した騒動で、物語は幕を開ける。大泉は「まさか大河でこんなコミカルな小栗旬が見られるとは」と話し、小栗も「もう少し渋めな感じでいくつもりだったんですけどね」と笑った。【遠藤尚子】

○…新垣は今年5月にシンガー・ソングライター星野源(40)と、菅田は11月にモデルで女優の小松菜奈(25)との結婚を発表。新婚の2人が顔をそろえた。作品について答える場面で、大泉が菅田に「奥さまは何ておっしゃってますか?」と突然迫ると、菅田は「はい?」と苦笑い。妻役の小池からは「本日プライベートなことはお控えいただいて」としっかり制されていた。

◆「鎌倉殿の13人」 鎌倉時代に2代執権として権力を握った北条義時が主人公。鎌倉幕府将軍を支えた13人の家臣団たちによる権力のパワーゲームを描く。源頼朝の死後に内部抗争を繰り広げ、13人の中、最も若かった義時が権力を手に入れることになる。語りを長澤まさみ(34)が担当。