4人組ロックバンド、DISH//が18日、神奈川・パシフィコ横浜で、10周年記念ライブの最終公演を開催した。

アンコールでシンガー・ソングライターのあいみょん(26)がサプライズゲストで登場。あいみょんが作詞作曲した、同バンドの代表曲「猫」を初コラボし、ファンを沸かせた。

アンコールで姿が見えると、ファンは驚きを隠せず「きゃー」と歓声。1番のサビを北村匠海(24)が、2番のサビをあいみょんが歌唱するスペシャル初コラボが実現した。北村が「『猫』の生みの親、あいみょんです」と紹介。あいみょんは「めちゃめちゃ緊張してたんやから、ずっと。一緒に『猫』を歌うなんて思ってもなかったから、すごい緊張したけど10周年の記念なライブということで、ほんまにこんな貴重な機会で一緒に歌えて良かったです。ありがとうございました」と感謝した。

DISH//は、大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」(午後7時30分)に初出場、あいみょんは3度目の出場が決まっている。ステージ上で、あいみょんが「じゃあもう、紅白でお会いしましょう」と再会を約束すると、北村は「すげえよな。あなたのおかげなんでね(笑い)」と応じ、笑いを誘った。

この日のライブは、北村が人さし指を天に突き上げ「No・1」で幕開け。「ガキンチョの頃からDISH//は歩みだしてて、右左向きながらも、それでも前に進んでやってきました。僕らの歴史を語るライブだと思って、みんなも今日という日が生きている中の1つの大きな大事件みたいなことで残ってくれたらいいなと思っています」。

自身も新型コロナに感染した経験を持ち「いっぱいくじけそうになるタイミングって、あったと思います」。1人家で閉じこもっている時に、助けてくれたのが音楽だったという。「やっぱ音楽の力ってすごいな、アーティストのしゃべる言葉って届くなって思います」と感謝。

そして「自分たちがつくる音楽、言葉、メッセージで恩返ししたい。またここから10年たっても、変わらず自分勝手かもしれないけど、みんなに何かを届けるっていう気持ちは、絶対に変わっていないと思います」と力を込めた。

ライブは約2時間半で「沈丁花(ちんちょうげ)」「Starting Over」など、全20曲を披露。ライブの最後には、来年1月1日から、毎月2曲をリテイクし配信する、結成10年記念企画「再青」プロジェクトも発表された。

北村は「昔は考えられなかった、バンドで胸張って生きるっていうのが現実になって。また明日からDISH//で過ごす日々が、最高で最強で、超楽しみです」と笑顔で言い切った。【佐藤勝亮】