「ヘーヘーホーホー」などのとぼけた相づちで人気を博した漫才師・昭和こいる(しょうわ・こいる)さん(本名庄田太一=しょうだ・たいち)が30日、前立腺がんのため、東京都北区の病院で死去した。77歳。群馬県出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は妻節子(せつこ)さん。

1944年(昭19)に群馬県伊勢崎市で生まれた。日大芸術学部中退。獅子てんや・瀬戸わんやに師事し、66年に、のいるとコンビを結成。「昭和のいる・こいる」のボケ役として、のいるの振る話題に対して「ヘーヘーホーホー」「そんなもんだよ、しょうがねえ」などと早口でいいかげんに応えるやりとりで笑いを呼んだ。76年にNHK漫才コンクールで最優秀賞。01年に浅草芸能大賞の奨励賞を受賞。

「爆笑ヒットパレート」などテレビ番組にも多数出演。のいるが病気療養中のため、13年からは1人で舞台に立っていた。