生田絵梨花(24)が昨年12月31日をもって、乃木坂46から卒業した。「第72回NHK紅白歌合戦」がアイドルとしてラストステージとなった。

乃木坂46は「きっかけ」を披露した。生田はピアノ演奏を担当し、歌声も披露した。途中から瞳をうるませ、歌唱後は「10年間応援してくださって、ありがとうございました! これからも、乃木坂46をよろしくお願いします」と声を震わせながらあいさつして、涙した。

これは「乃木坂46生田絵梨花」として、テレビでラストのコメントとなった。生田の人柄と、乃木坂46メンバーの深いグループ愛を象徴しているようだった。

歌唱後、関係者を通じて取材に応じた生田は「これからも、乃木坂46をよろしくお願いします」と伝えた真意を聞かれ、「あの場で自然と出ました」と答えた。

「ずっと乃木坂のためというか、乃木坂のことを好きていてくださる方々に笑顔になってほしい、という一心で活動してきました。乃木坂に入ってなかったら、何者でもなかったので。人じゃないですけど、乃木坂は『恩人』です。乃木坂がこれからもずっとずっといいグループであり続けてほしいです」

まさに乃木坂46らしさを表現したような清楚(せいそ)で控えめ、愛にあふれたコメントだった。11年8月の加入以来中心メンバーとしてグループを支え、本格ミュージカルにも多数出演。卒業後も女優としての活躍が期待される生田でも、心はいつも「乃木坂ファースト」。トップアイドルグループの強さをあらためて感じさせた。