昨年12月31日の大みそかに放送された「第72回NHK紅白歌合戦」第2部(午後9時)の平均世帯視聴率が、関東地区で34・3%(関西地区35・0%)だったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。前年の40・3%から大きく下がり、6・0ポイント減少。午後7時30分からの第1部は、31・5%(関西地区31・1%)だった。

同番組の実施本部長の杉山賢治氏は「日本中を明るく楽しく華やかにしたい、そして2022年こそは私たちの暮らしが彩り豊かになることを願って、『カラフル』をテーマに掲げ、東京国際フォーラムをメイン会場にNHKスタジオや中継を交え、お届けしました。2年ぶりに会場にお迎えしたお客様は、アーティストの皆さん、そして番組に大きな力を与えてくれました」と感謝した。

続けて杉山氏は「今回も地上波のみならず、BS4K、BS8K、ラジオ、そして第71回から開始したNHKプラス、多彩な接し方で紅白を楽しんでいただいたと思っております」とし、「第72回紅白歌合戦を終えた今、あらためて思うことがあります。私たちの暮らしがまた、不安という影で覆われそうになっても、『歌』が皆さんの心に届け続けていくと。そして紅白歌合戦は、今後も、そんな歌の力を余すことなくお届けしていきます」と結んだ。

例年開催されている東京・渋谷のNHKホールが改修工事中のため、今年は初めて東京国際フォーラムをメイン会場として開催された。また昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客で行われたが、今年は2年ぶりの有観客となった。