昨年大みそかに放送された「第72回NHK紅白歌合戦」第2部(午後9時)の平均世帯視聴率が、関東地区で34・3%(関西地区35・0%)だったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。

同番組の実施本部長の杉山賢治氏は「紅白歌合戦だけど『カラフル』。歌手の皆さんは、その『カラフル』をより鮮やかなものにして届けてくださいました。愛がいっぱい詰まった歌、魂を揺さぶられた歌、優しくも力強い歌、勇気づけてくれた歌、美しい景色との一体感、一人一人が輝いたステージ…など、それぞれの歌に込められた大切なメッセージが視聴者の皆さまの心に深く届いたと確信しております」と参加アーティストによるクオリティーの高い歌とパフォーマンスをたたえた。

その上で「東京2020オリンピック・パラリンピックで活躍された方をはじめ6名のゲスト審査員として東京国際フォーラムにお越しいただきました。皆さんは審査員だけでなく、それぞれの魅力満載で番組を盛り上げてくれました」と企画コーナーも充実させられた点を強調して出演者に感謝した。

中盤の特別企画では松平健(68)がスケボーに乗って登場し、出場者らと「マツケンサンバ2」を披露。企画の導入には東京オリンピックの演出をオマージュとして取り入れ、話題となった。ゲーム・アニメ企画では、初出場の高橋洋子(55)がテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」を歌った。同作の主要キャラクターも映像と声で参加し、司会大泉洋(48)との掛け合いで盛り上げた。

テレビ初歌唱となったシンガー・ソングライター藤井風(24)はVTRで「きらり」を歌唱後、サプライズで東京国際フォーラムに登場。大トリMISIAのステージではピアノ演奏とコーラスを務めた。