先日、昨年末の日本レコード大賞で新人賞を受賞した演歌歌手望月琉叶(るか=25)が、東京・築地の日刊スポーツを訪れた。

2月23日に新曲「ピンクのダイヤモンド」を発売することもあり、新年のあいさつも含めて、所属事務所の幹部や所属レコード会社とともに、都内の新聞社をまわったようだ。

望月は、演歌歌手はもちろん、グラビアアイドルや、アイドルグループ・民族ハッピー組のメンバーとしても活動。いわば、三刀流での活躍だ。演歌歌手になりたかった母の思いを受け継いでいることもあり、昨年末のレコ大出場は、母もとても喜んでくれたという。望月本人も、演歌歌手としての自信になったようで、「夢のステージに立たせていただき、信じられませんでしたが、メロディーが流れて、歌っていいんだと思いました。とても貴重な経験になりました」。すごく汗をかいたといい「水着でなくてよかったです。大興奮状態でした」と振り返った。

レコ大が開催されたのは昨年12月30日。翌31日はNHK紅白歌合戦が放送されたが、出場はかなわなかった。大みそかはファンとのカウントダウンイベントを開催したという。「朝の6時までイベントをやり、そのあと、ファンのみなさんと初詣に行きました」。元日の午後には初ライブを開催するなど、パワフルな活動で新年を迎えたようだ。

そして、そのカウントダウンライブを開催した場所なのだが、東京・目黒の庄や、なのだという。

えっ、居酒屋でライブ、なのかと驚くのは当然だ。

だが、この庄や。正式には庄や・目黒408店というらしい。

調べてみると、居酒屋でありながら、防音設備が整った部屋でステージも完備しているらしい。収容人数は100人ほどとか。居酒屋というか、もはやライブハウスと呼んでも差し支えがない。

もっとも、この目黒408店は有名な場所のようで、知らなかったのは私だけだったのかもしれない。望月に教えてもらったので、ネットでググってみたら、いろんなアーティストがこの場所でライブを開催していた。

14年には、ガールズロックバンドのSHOW-YAが「しょうや」つながりということもあり、デビュー30周年の記念イベントを開催し、寺田恵子が一日女将を務めていた。ライブハウスだったら女将ということもなかっただろう。

新型コロナウイルスの感染状況が下火になったと思いきや、今度はオミクロン株がまん延している。昨年も一昨年も大掛かりな忘年会は開催できなかったので、今年の年末あたりは、目黒408店で思いっきり、大騒ぎしてみたいと考えるのは私だけだろうか。【竹村章】