デビュー35周年を迎えている演歌歌手坂本冬美(54)が20日夜、究極のカバーアルバム「35th Covers Best」の発売を自身のYouTubeチャンネルで発表した。

元々は昨年12月、「坂本冬美35周年アニバーサリー後夜祭」と題して、これまでにリリースしてきたポップス系カバー楽曲で構成されたアルバム「LOVE SONGS」シリーズ全6作品と、演歌へのリスペクトと感謝を込めたアルバム「ENKA」シリーズ全3作品の計9枚の、カバー楽曲全91曲を対象に好きなカバー曲のファン投票を実施。その上位にランクインした楽曲を春先に予定していた「35周年アニバーサリー後夜祭」のライブで披露する構想があった。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大でライブの予定を立てられない状況が続き、約1万通のメールとハガキが届いた投票結果を自身のYouTubeチャンネルで発表。数曲を自主練バージョンで披露する形式に変更して、20日夜から配信がスタートしている。

その番組の後半で、坂本は「せっかくファンの皆さまが投票してくれたのだから、それをCDにします」と突然に宣言。レコード会社も緊急リリースを決定した。

投票上位楽曲35曲を収録する2枚組ファン参加型のアルバムとなるという。まさにファンと共に坂本のデビュー35周年記念アニバーサリーイヤーを祝う構成のカバー楽曲セレクト・ベストアルバムだ。

坂本は昨年、デビュー35周年記念アニバーサリーイヤー第1弾として5月にオールタイムベスト「坂本冬美35th」、6月にミュージックビデオを集めた「坂本冬美 35th Music Video Collection」を発売。10月には「情念ポップス」を中心としたコンセプト・アルバム「Love Emotion』」を発売し、精力的な活動を続けてきた。大みそかの紅白歌合戦では、最新映像技術とコラボレーションして「夜桜お七」を熱唱して、お茶の間で話題に。その「夜桜お七」が、初のアナログ盤として2月23日に発売される。「35th Covers Best」も同じ、2月23日に発売される。