NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の第60話が26日に放送された。朝の情報番組「あさイチ」MC陣も朝ドラ受けした。

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※以下ネタばれを含みます。

この日のあらすじは、るい(深津絵里)はクリーニング店の平助(村田雄浩)と和子(濱田マリ)の元を離れ、錠一郎(オダギリジョー)と一緒に、心機一転、京都で暮らすことを決意した。大阪をたつ前に、2人は婚姻届を出した。

るいは錠一郎と一緒に、京都でお茶のお師匠さんをしているベリーこと野田一子(市川実日子)を訪ねたが、何をして暮らしていくか決まらなかった。そんな時、北野天満宮の縁日でたち並ぶ出店の間を歩いていたるいは「回転焼き」を見つける。そして錠一郎と回転焼き屋さんを始めることを決める。るいは幼き日に母安子(上白石萌音)と一緒におはぎを作った記憶をたどる。安子と2人で唱えた「おいしゅうなれ」という言葉を口にして小豆を煮る。回転焼きの試作品を2人で食べて「おいしい」と話す。るいはあんこを作るようになって、安子のことを頻繁に思い出すようになっていた。

「あさイチ」では、この日出てきた「回転焼き」が、地域によって呼び方が違うことで盛り上がった。一般的に小麦粉でつくった皮に餡(あん)を挟む食べ物。福岡県出身の博多大吉は「僕らは回転饅頭と言っていた」と話した。この日のゲストはマラソン解説者の増田明美さんだったが「(千葉県)成田の方では甘太郎って言ってた」と語った。「あと大判焼きとか今川焼きだけど、甘太郎…」と鈴木奈穂子アナウンサーは紹介。大吉は「第4の勢力、甘太郎です」。幅広い回転焼きの食文化に大吉は「お茶の間もこの話題で持ち切りだと思いますけど」と話した。

あさイチには「回転焼き」の呼び方をめぐり100件以上のたよりが寄せられるなど、放送中から反響を呼んだ。岡山では「ふうまん」、広島では「二重焼き」、北海道では「おやき」などとするたよりが寄せられた。

「カムカムエヴリバディ」は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。