日本テレビ系演芸番組「笑点」(日曜午後5時半)の大喜利レギュラーを務める落語家の三遊亭円楽(71)が脳梗塞のため、25日に都内の病院に入院したことを26日、所属事務所が発表した。意識はあり「命に別条はない」としている。

日本テレビは笑点について、30日放送分まで収録済みだったとし、今後の番組内容については「検討中」とした。次の収録は29日に行う予定だった。番組では今回の円楽をはじめ、19日には司会の春風亭昇太、23日には林家たい平がそれぞれ新型コロナウイルスに感染して療養中。レギュラー3人を欠く厳しい状況になっている。

笑点では過去に欠席者が出た際は週替わりで代演者が出演したり、演者がリモート出演するなどしてしのいだ例もある。円楽は2月いっぱいは仕事を休んで治療と休養にあてることを所属事務所が発表。番組側ではまだ詳しい病状なども把握しきれていないといい、関係者は「円楽師匠が軽症で、いち早く復帰できることを願っている」と語った。

円楽の公式サイトでは病状について「現在も治療を続けております。本人の意識はありますが、治療が続いていることと、オミクロン株の感染状況から、家族の面会もままならないため、弊社でも詳細を把握しきれておりません」とした上で、「命に別条はない、ということと、新型コロナ感染症とは関連がないということは確かですので、ご報告申し上げます」と説明している。

所属事務所によると、25日の昼前、都内の自宅で仕事に出かけようとしていた円楽が体調不良を訴えて病院に向かった。前日夜には事務所社長と仕事の連絡を取っており「いつもと変わりはありませんでした」。脳梗塞の予兆は感じなかったという。19年7月には脳に腫瘍が見つかり、検査と治療のために約1カ月入院。その後も定期的に検査をしていた。

円楽は笑点のレギュラーのほか、2月に愛知、岡山、栃木での落語会を予定。3月下旬には自身がプロデュースする「江戸東京落語まつり2022」、4月3日には伊集院光との落語親子会、同月13日には独演会も予定していた。

公式サイトでは「直近の落語会など、出演させていただくことができないイベントが重なっておりますため、まずは不十分な情報でのご報告となりますことをお許しください」と報告。「お客様、視聴者様にはご心配をおかけいたしますが、円楽の元気な復帰を共に祈っていただけますと幸いに存じます」とコメントした。