音楽配信大手スポティファイが新型コロナウイルスワクチンに関する虚偽情報を拡散しているとして、楽曲の配信停止を要求したロック界の大御所ニール・ヤング(76)に賛同する動きが業界で広がっている。

カナダ出身の歌手ジョニ・ミチェル(78)も28日、公式サイトで「ニール・ヤングを支持する」と表明し、スポティファイから楽曲を削除することを宣言した。「無責任な人たちがうそを広め、人々の命を奪っている」と、反ワクチン派として知られるコメディアンのジョー・ローガンの大人気ポッドキャスト番組を配信するスポティファイを批判した。

ヤングも先日、「ローガンかヤングか、どちらか一方しかない」と公開書簡で選択を迫っていた。一方、スポティファイのボイコット運動は、世界で平等にワクチンを配分するよう訴え、ワクチン接種を促進する慈善コンサートにも出席している英国のヘンリー王子とメーガン妃にも飛び火しており、スポティファイと2500万ドル(約27億5000万円)の大型契約を結んでいる夫妻が、契約を解除しないことに批判の声が上がっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)