歌手松任谷由実(68)が7日、新潟・苗場プリンスホテルで恒例のライブ「SURF&SNOW」初日公演を行い、北京オリンピック(五輪)で今日8日にフィギュアスケート男子ショートプログラムに臨む羽生結弦(27=ANA)にエールを送った。

例年より積雪量も多いという苗場。「ここの雪景色の中で五輪を見るのも10回目。苗場にいるなって思います」と話すユーミンは、18年平昌五輪後からエキシビションなどで自身の曲「春よ、来い」を使用する羽生に思いをはせた。19年夏には、日本テレビ系「24時間テレビ」の企画で、ユーミンの歌声で羽生が舞う共演も。同曲を羽生が演目に取り入れていることは、ユーミンにとっても「近年で一番うれしかったこと」だったという。

共演を振り返り「生で滑っている姿を見て圧倒された。まずフォルムが美しい! 彫刻が動いているようなバランスと技の美しさ…。それが五輪本番のスイッチが入ったら、どんなオーラをまとわれるんだろうと思うと、卒倒しそうになります」。五輪3連覇や、前人未到の4回転半に挑む羽生に向けて「明日は自分のステージ以上に興奮していると思います。想像するだけで涙が出てくるくらい応援してます!」と笑顔でエールを送った。

7月にデビュー50周年を迎えるユーミンにとっても、節目の1年になる。今回で42回目の苗場ライブのテーマは「Marathon man,keep running&never stop!!」。この日も「BLIZZARD」など定番曲だけではなく、「WANDERERS」では珍しくストリートファッションに身を包むなど、今なお挑戦し続けている。

「続けることが、長く続ける秘訣(ひけつ)。これまでも好奇心を持って、やったことのないことに立ち向かってきました。50という数字は関係なく同じ姿勢で先を目指したい。これからも誰も見たことがない世界を提供していけると思っています」とまだまだ走り続ける。【大友陽平】