A.B.C-Z塚田僚一(35)が19日、東京・よみうり大手町ホールで、初日を迎えたSound Fantasy朗読劇「月世界旅行」(27日まで)の取材会を行った。

フランス人作家、ジュール・ヴェルヌのSF小説「地球から月へ」「月世界へ行く」を原作とした朗読劇。人類で初めて月旅行を計画した男たちを描く。

塚田は朗読劇に初挑戦する。生演奏やアドリブを織り交ぜたテンポの良さが魅力の作品で「チーム一丸となって、出演者、スタッフも振り切っていく。世の中的には暗い状況だけど、ステージに立つ以上は皆さんにも楽しく見てもらいたい」。初日を前に公開稽古を行い、「普段動くことが多いので声で楽しんでもらうことに不安はあったけど、やっていくと気持ちがのってきて、今やっと楽しむまでに到達できた」と手応えを語った。

バラエティーなどではエネルギッシュな印象だが、今作は声で聞かせる演技に挑む。塚田は「小学生の頃から母親に『落ち着きなさい!僚一!』と怒られてきたけど、やっと落ち着けた」と笑いつつ、「動きはないけれど、エネルギーや熱量はお客さんにお伝えしたい」と意気込み。長い金髪にメーク、派手な衣装とビジュアルのインパクトは十分で「1年かけて髪を伸ばしていた。何が似合うんだろう? と動かしたり束ねたりしたけれど、この髪でした。120点です!」と笑みを浮かべた。

月旅行がテーマとなるが、塚田は「未知なる世界はときめきますよね」と興味津々。「誰と月に行きたいか」という質問には「メンバーのとっつーと行きたい」と戸塚祥太の名前を挙げた。「何年か前に舞台のことを相談したら、親身になってくれた。月でも冷静に判断してくれると思う。他のメンバーとだと、墜落です!」と笑わせた。

共演の田村雄一、細見大輔、台本・演出を手がける鈴木勝秀氏も登壇。大阪・ABCホール(3月5、6日)でも上演する。