瀬戸康史(33)が26日、都内で、主演映画「愛なのに」(城定秀夫監督)公開記念舞台あいさつを行い、共演の河合優実(21)と登壇した。

憧れの人が忘れられない古本屋店主(瀬戸)、店主に求婚する女子高生(河合)、店主が憧れる女性とその夫など、一方通行の恋を描く。映画「愛がなんだ」などを手がける今泉力哉監督と、ピンク映画界のトップランナーである城定監督がお互いにR-15指定の脚本を提供し合うプロジェクト「L/R15」の作品。

瀬戸は古本屋店主の多田を演じた。女子高生の岬から結婚を申し込まれる役どころで「急に岬ちゃんが来た時は動揺したと思う。(感情が)顔に出ない人なので難しかった。でも伝えないといけないので、悩みどころでした」。憧れの女性に未練たっぷりの多田については「僕は割といろんなことをなかったことにできる。切り替えられる人間なので、(多田に)う~んと感じる。彼の良くないところですね」と苦笑した。

瀬戸は同作でぬれ場に初挑戦した。撮影前には城定監督の演技指導があったといい「城定さんが自ら体を張って、裸になって演出してくださった。気合が入りました」と振り返った。助監督とのコンビで演出にあたった城定監督は「カメラテスト的な意味で…こっちも初心に帰って」と照れながら応じ、瀬戸も「恥ずかしさは城定さんのおかげでなくなって。表現の1つとして考えられた」と感謝していた。