立木文彦が、第16回声優アワードで助演男優賞を受賞した。5日、都内の文化放送から生放送されたインターネットラジオ「超! A&G+」の番組「受賞者発表スペシャル」の壇上に立ち「私は、どちらかと言うと、こんな晴れやかな場に合わないところがあり、渋い声優道を歩んできた。驚きとともに感慨もありましたが、今は喜びをかみしめている次第であります」とスピーチした。

立木は、昨年度の日本映画で最高の興行収入102億8000万円を記録した「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で、主演女優賞を受賞した緒方恵美が演じた、碇シンジの父ゲンドウを演じた。「現在、自分はアニメ自体は、あまりやっていないけれど、作品に出会ったことが財産。作品たちは、長くやってきたものでありまして、体に染み込むくらい演じてきたもの。自分と、ともどもあるのがうれしくて…。自分の人生の、一生の宝物。昭和、平成から令和まで、作品があったからこそ私がいる。ずっと長くやってきた作品に、自分がお手伝いできたかな」と演じてきた作品に感謝した。

また「高校時代、役者を目指し、声優の学校の下調べをするために上京した。完璧にしてくれた父親、母親に感謝したい」と両親にも感謝の言葉を口にした。その上で、碇ゲンドウ役が評価されての受賞に「父親という点で受賞したのは何かの縁」と喜んだ。そして「夢とかは、ずっと持ち続け、憧れ、一歩、一歩進む努力は惜しんじゃいけないなと思います」と自らに言い聞かせるように口にした。

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また中村悠一も、助演男優賞を受賞した。中村は番組に音声でメッセージを寄せ「(コロナ禍で)非常に心苦しい思いをしました。1つの作品を作っていく時、いかに多くの人間で作り上げているのかを痛感した年でもあります。そんな中で、自分がこの賞をいただけたということは非常に光栄に思いますし、注目される作品を作ってくださった、たくさんのスタッフの皆さんには、感謝の言葉もありません」と感謝した。