サッカー元日本代表MF中田英寿氏(45)が8日、都内とオンラインで行われた「ポッカサッポロ 加賀棒ほうじ茶 リニューアル発表会」に、1996年(平8)のアトランタ・オリンピック(五輪)の盟友でタレントの前園真聖(48)とともに登壇した。

中田氏はこの日、加賀棒ほうじ茶を意識したのか、茶色のセットアップに白のタートルネックを着て登壇した。一方、前園も茶色のジャケットに黒のシャツとパンツで登壇し、衣装がかぶってしまった。中田氏が「衣装、かぶっちゃってる」とツッコむと、前園は「ほうじ茶カラーで…(中田氏と衣装の)打ち合わせしてないんで」と本音を吐露。日本代表がブラジルを破った「マイアミの奇跡」以上の奇跡? の衣装かぶりに、互いに顔を見合わせて笑った。

中田氏は、2009年(平21)から日本全国47都道府県をめぐる旅を始め、世界に誇ることが出来る日本の文化や、実際に訪問した農家や工芸家、蔵元など、ものづくりの生産者と触れ合い、体験したこと、生産者の情報を発信する日本文化再発見ウェブマガジン「にほんもの」を立ち上げた。さらに、足を運んだ約2000カ所の中から、同氏“こだわりの逸品”を購入できるオンラインストア「にほんものストア」も運営している。

スイーツ好きで知られる前園は、21年5月に同ストアのスイーツマスターに就任した。「スイーツが好きなんで…中田さんが『スイーツも』というので…マスターということではないんですけど。中田さんはストイックな方なんですけど、僕が好きだけじゃなくて、中田さんに認められないと。厳選しないと…プレッシャーがある」と、スイーツマスターの活動について語った。

それを聞いた中田氏は「さんづけしないで」と苦笑した上で「お酒を飲まなくなる前から結構(スイーツを)食べてました?」とツッコんだ。前園は、13年10月に泥酔してタクシー運転手に暴行、逮捕され、示談が成立して断酒を宣言して以降、8年たった今も酒を飲んでいない。「お酒を飲まなくなってから、より食べるようになった」と、断酒を始めてからスイーツに、よりはまったと認めた。

中田氏と前園はプライベートでも親交が深く、四国地域のNHK総合で放送されている前園の番組「前園真聖しこく絶景たび」に中田氏が出演。2月には「ゾノヒデ自転車しこく旅」と題して前後編で放送され、NHK総合での全国放送に加え、BS1でも放送された。ただ、イベントにともに登壇するのは、15年9月に都内で行われた東ハトのイベントくらいしかない。その壇上で、日本酒に造詣が深い中田氏が「前園さんの50歳を祝って…任せてください! 会見を開いて飲ませます。おつまみも日本酒に合うのを作りますから」と、前園氏が50歳になったら断酒を解いて日本酒を飲ませると約束していた。

前園は、イベント後の囲み取材で、酒とほうじ茶、どちらが好きかと聞かれると「(断酒から)8年たつので、お酒の味を忘れている。8年前はおいしかった気がしますが…今はそんなに飲みたいとも思わない。断然、ほうじ茶の方が好きだと思います」と笑みを浮かべた。50歳になったタイミングで、中田氏に飲ませてもらう話はどうなったか? と聞かれると「今のところ、まだないですね。(中田氏は)いろいろなお酒も含め、おいしいのを知っているので、機会、タイミングがあればというのはあると思いますけど…今はないです」と答えた。