俳優、映画監督の榊英雄(51)が、映画へのキャスティングを持ち掛け4人の女優に性的関係を強要したと9日、文春オンラインが報じた。

同監督は同日夜、所属事務所を通じてコメントを発表。「記事上で、事実の是非にかかわらず渦中の人とされてしまった相手の方々にも、大変申し訳なく思っております」と謝罪した。

最新作公開中止の榊英雄監督が謝罪「過去のことをなかった事に出来ません」文春報道の一部認める

その上で「記事の内容につきましては、事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません」と報道の一部を事実と認め「それをしっかり肝に銘じ、これからの先へ猛省し悔い改めることを誓い、人を、日々を大事に生きていきたいと思っております」とした。

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また榊監督がプロデューサーも務めた、佐津川愛美(33)の主演映画「蜜月」の製作委員会は9日夜、25日に予定していた公開をいったん中止し、今後については全て未定と発表した。劇中では佐津川と義父役の板尾創路が性的なシーンも演じており、前日8日に都内で開いたイベントでは佐津川が「初めて皆さんに見ていただける日。純粋にありがたい」などと涙ながらにあいさつしていた。

榊監督は、映画音楽を担当した妻のシンガー・ソングライター和(53)ら家族に向けても「かけがえのない大切な家族を傷つけ悲しませてしまったことを、本当に申し訳なく思っております」と謝罪した。4月15日に安田顕と山田裕貴の主演映画「ハザードランプ」の公開も控える。榊監督は「関係者の皆さま深くおわびするとともに、今後の対応に関しましては専門家と話し合いの上、進めていきたいと思っております」とした。

◆榊英雄(さかき・ひでお)1970年(昭45)6月4日、長崎県五島市生まれ。1995年(平7)に俳優デビュー。北村龍平監督の00年「VERSUS」02年「ALIVE アライヴ」で頭角を現す。98年に自主映画「“R”unch Time」で監督デビュー。10年公開「誘拐ラプソディー」で日本映画批評家大賞新人監督賞。成人向け映画も手掛けた。俳優としても18年「西郷どん」19年「いだてん~東京オリムピック噺~」と2年連続でNHK大河ドラマ出演。テレビ朝日系「科捜研の女」なども出演した。