秋元康氏が総合プロデュースする劇団4ドル50セントが17日、東京・池袋シアターグリーンBOX in BOX THEATERで、約3年ぶりの単独公演「Take Off!!!!」の初日公演前ゲネプロを行った。主演の安倍乙はじめ1期生メンバーと、昨年12月に新加入した2期生の計14人が登場した。

劇団オリジナル公演初主演の安倍は「今まで劇団の舞台では後ろのほうの役が多かったので、初主演が決まった時はうれしかったんですけど、2期生も入ってきたこともあって、先輩らしい姿を見せられるのか不安でした」と振り返った。「不安要素もあったんですけど、こうやってみんな体調崩さずに初日を迎えられてすごくうれしいです」と笑顔であいさつした。

劇団オリジナル公演初出演の田中音江は「先輩たちの姿を見ながら、自分らしく頑張っていきたいです」、森由姫は「1期生さんと一緒で最初は緊張していたんですけど、稽古でたくさん刺激を受けました。いろんなことに生かせるようなチャレンジ精神が身に着いたと思います。団結して作品を作りたいとあらためて思いました」と話した。小谷皐月は「めちゃくちゃ緊張しているんですけど、先輩方が優しく接してくださって、安心できました。自分に自信を持って本番立ちたいと思います」と意気込んだ。

キャストとしての出演に加えて、ダンスの振り付けなども担当した中村碧十は「動画を何十本も見て研究しました。劇団員に教える中で、あらためて振付師さんってすごいなと思いました。画面転換も表情などにこだわったので、見ていただきたいです」とアピールした。

1期生の堀口紗奈は「今回は劇団の公演で初めてコメディーに挑戦します。笑っていただくということの難しさを稽古でひしひしと感じました」と話し、「2期生の子たちがみんなすごいかわいくて、すごいフレッシュで。1期生のすさんだ感じに、かわいさや若々しさも入ってきました」と明かして笑いを誘った。

主演の安倍について、同期の堀口は「割とポンコツ代表みたいな感じではあったんですけど、舞台だけじゃなくて、劇団の外でグラビアや映像のお仕事も経験して、心が強くなったと感じます」と説明。「でも稽古場で『せりふ覚えてなくてゴメン』って泣きだした時は、乙ちゃんぽいなって思いました」と笑顔で明かした。同じく1期生の中村は「ダンスの振り付けを教えるときに、以前のダンスが苦手な乙さんだったら考えられないくらい、事前に1人で覚えてきてくれて。感動しました」と絶賛した。

後輩の田中は安倍の印象を聞かれ「どんなつまらない話をしても、うんうん、って聞いてくれて。優しく包んでくれるような存在です」と感謝した。森は「とにかくオーラがふわふわしていて、優しいです」と明かし、小谷は「同じ大阪出身なので親近感が湧きます。優しいですし、おっとりしているので、話しやすいです」と明かした。

同期からも先輩からも褒められた安倍は、「一家に一台、安倍乙ということで。癒やしを与えられる? ということで。そういう結論でいいですかね」と照れ笑いしていた。