放送中のBSテレ東ドラマ「今夜はコの字で Season2」(土曜深夜0時)で中村ゆり(40)とダブル主演している浅香航大(29)がこのほど、インタビューに応じ、意気込みや、シリーズ化についての心境を赤裸々に語った。

「コ」の字型のカウンターがある店、通称「コの字酒場」を舞台にした、グルメや恋愛を描く異色のドラマで、20年1月期に放送されて以来、約2年ぶりに続編として帰ってくる。続編決定時の心境を「ほんとうにうれしかったです。シーズン1の時から、『2をやりたい』っていう思いはあったので、うれしい気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいでした」と振り返る。

同局では「ワカコ酒」「孤独のグルメ」「江戸前の旬」などがグルメドラマとして人気を集めている。「ワカコ酒」は今年1月にSeason6に突入。「孤独のグルメ」は12年にスタートし、昨年末には「大晦日スペシャル」が放送された。「江戸前の旬」は18年にスタートし、19年にSeason2が放送された。「今夜はコの字で」もそれら根強いファンを持つシリーズドラマへの“仲間入り”となる。

「実際、(それらのドラマへの)意識はしていました(笑い)。シーズン2も『やれたらいいな、狙いたいな』って思っていましたし。シーズン30とかまで(笑い)。冗談はさておき、ほんとにうに長くやりたいな、って思います」

撮影は、実在する酒場で行い、実際に食事やお酒をたしなむ。お酒好きにとって、撮影は「すごく楽しみ」という。

「おいしすぎて、1口でいいところを2口食べてしまうこともあったりして、いつも食べ過ぎてしまうんです(笑い)。撮影が始まると2キロぐらい増えちゃいますね」

この作品では、「演じる」ことよりも、その場で感じた「リアル」な感情を大切にしている。

「お酒を飲みながらの撮影は楽しいですけど、微妙な緊張感があります。酔っぱらいすぎちゃっても…と思いながらも、『いや、それもリアルだろ』って自分に言い聞かせてやっています。演じるということよりも、リアルなリアクションを大事にしています」

実際に撮影で利用した場所をプライベートで訪れることもあるという。酒場のチョイスは、気分によってセレクト。

「1人でしっぽり飲みたいときは、1人で行くお店があるし、人としゃべりたい時には、仲の良い常連さんたちが集うような店に行っています」

1杯目は決まって「生ビール」。

「一応気を付けて、ビールは『1杯まで』って決めていて。基本はウイスキー。ハイボール。刺し身食べたり、お肉だったり。食事によって日本酒だったり、ワインを飲んだりしています」

同作の見どころのひとつでもある「コの字酒場」のカウンターで繰り広げられる客と店主のやりとり。自身も酒場では、分け隔てなく会話を楽しむタイプだと話す。

「居酒屋で出会った友達と、すごく仲が良くなって、よく遊んでいます。最近はキャンプに行ったり。仕事とか職業が関係ない方が気持ちは楽ですね」

3、4年前からはまり始めた「キャンプ」。休みがあれば泊まりがけで足を運んでいる。

「自然の中で、都会の幻想を忘れて、自然の中に身を置くことってすごくリフレッシュされるんです。1人で行くこともありますし、そこで、料理したり、たき火をしたり、小説を読んだりしています」

趣味を充実させながら、あっという間に20代最後の年を迎えた。「いろいろあったけど、楽しかったな、って感じです。やり切ったというか」

今後も「俳優をやっていきたい」と決意を固める。 「周りの人に支えられて、与えてもらってここまでこれたというのが大きいので、これからは少しずつ恩返ししていけるような人間になりたいですね。あとはがっつりとした恋愛ドラマをやりたいですね」

趣味の充実が心の余裕につながる。今後もペースを崩さず、俳優業にまい進する。【三須佳夏】

◆浅香航大(あさか・こうだい)1992年(平4)8月24日生まれ、神奈川県出身。11年7月放送のフジテレビ系連続ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」で連続ドラマ初出演。12年放送のフジテレビ系連続ドラマ「TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~」などに出演。20年放送のABEMA恋愛番組「私たち結婚しました 2」に出演し話題となる。血液型O。