日本テレビのプロ野球中継をはじめとするスポーツ実況などで活躍した同局の河村亮アナウンサーが、脳出血のため14日に死去した。54歳。同局が16日、公表した。通夜、葬儀は近親者のみで執り行う予定。3月まで通常通り勤務していたが、最近は体調不良を訴えて入院していた。

河村アナは早大政経学部から91年に日本テレビ入社。94年に初めてプロ野球実況を務めた際は巨人元木、岡崎、大久保の3連続ホームランも伝えた。12年にはイチローが来日した大リーグの日本開幕戦マリナーズ×アスレチックスも実況。

ほかにも2012年の巨人の3年ぶり22度目の日本一、2013年の長嶋茂雄、松井秀喜国民栄誉賞受賞、2020年巨人のリーグ優勝の実況などを担った。

ゴルフでも多くの大会で実況を務め、09年男子ゴルフの日本シリーズJT杯では丸山茂樹の10年ぶり優勝に「歓声の中心に丸山が帰ってきました」の名実況。箱根駅伝では05年、09~18年に渡って1号車、07、08年はフィニッシュの実況を務めた。07年83回大会では「山の神、ここに降臨。その名は今井正人」の名実況も。箱根駅伝を題材とした映画「風が強く吹いている」にもフィニッシュ実況アナとして出演した。

ほかにも06年冬季トリノオリンピック(五輪)、16年リオデジャネイロオリンピック、18年冬季平昌オリンピックの実況を務めたほか、バラエティー番組でも「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」、「24時間テレビ」のマラソン実況、「ウルトラマンDASH」実況など、多くの番組で活躍した功労者だった。