米俳優トム・クルーズ(59)が23日、都内で主演映画「トップガン マーヴェリック」(ジョセフ・コシンスキー監督、27日公開)来日会見を開いた。席上で、フジテレビの軽部真一アナウンサー(59)から「覚えていますか?」と問いかけられ「覚えていますよ。4年ぶりですか?」と返す一幕があった。トム・クルーズの来日は、2018年7月の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」以来、3年10カ月ぶり通算24回目となる。

軽部アナは「映画を見て、初めて空を飛んだと感じた」と試写を見た感想を口にした。その上で「私と同じで今年、60歳。どこまでも若々しい。輝いていて素晴らしい存在感を放っている。どういう努力をして、どういう心掛けで今に繋がっているのか?」と質問した。

トム・クルーズは、笑みをたたえ「特別なことではなく、常に一生懸命、仕事、努力すること…すごくシンプルな話」と即答した。その上で「夢を生きている、幸せな人間だから。映画を作り、世界を旅しています。異なる土地で映画を作ってきたし、作りたいと思っています」と続けた。そして渡辺謙、真田広之ら日本の俳優と共演した03年の米映画「ラスト サムライ」を引き合いに、自身の信念を語った。

トム・クルーズ 「ラスト サムライ」という(映画を作って)特別な体験をした。没入し、文化を体験できる作品を作りたい。私は常に人間に興味があり、人間が大好き。常に勉強し、自分をより良くしようと努力しています。自分の行うこと全てです。努力を続けていく中で美しい、素晴らしいのは常に超えなければいけないものがあること。常に映画の作り手として有能であるよう、努力しています。「ラスト サムライ」は撮影前に2年、準備し、刀のトレーニングは毎日5時間しました。好奇心が旺盛。人間はどうなんだろう、世界を見て回りたい…いろいろなストーリーを伝えたい思いがあります。幸いなことに(その思いを)スクリーンに投影できる仕事をしています。

プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー氏は「トムは、アスリートのようにトレーニングしています。『ミッション:インポッシブル』シリーズも全部のアクションを自分でやる。安全にやる…最高のコンディションにしないといけない。最高のサッカー選手のようにトレーニングしています」とたたえた。