元乃木坂46北野日奈子(25)が、舞台「蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く」(7月8日初日、東京・紀伊国屋ホール)に出演することが24日、分かった。先月末に乃木坂46を卒業後、初の舞台出演となる。舞台単独初出演で、数々の有名女優が演じてきたヒロイン、小夏役に抜てきされた。

劇作家つかこうへいさんの代表作「蒲田行進曲」は80年に初演。82年に映画化され大ヒットした。87年に「銀ちゃんが、ゆく」として出版された完結編も94年に舞台化。今回は味方良介(29)がスター俳優の銀ちゃん役で主演。NON STYLE石田明(42)が、妊娠している恋人の小夏を銀ちゃんから押しつけられる子分のヤスを演じる。

このほど日刊スポーツの取材に応じた北野は「タイトルを聞いて、強そうだ、大きい作品だ…! とビックリしました」と明かした。小夏は映画では松坂慶子(69)、舞台では黒谷友香(46)らが演じ、20年の朗読劇では元乃木坂46の井上小百合(27)も挑戦した、複雑な恋心を表現する役どころ。「色気をまとった女性だと思うんですが、25歳にもなってまだ『セクシー』というものが分からないので(苦笑い)。どの点においても、今の私じゃ力不足なので一生懸命やらないと…!」と誓った。

アイドル卒業後の新たな挑戦。「乃木坂46で9年活動して、まだ卒業の余韻でフワフワしている部分があった中で、すごくいい機会をいただきました。プレッシャーもあるのですが、舞台が終わった後の自分を楽しみにして、新しい何かを見つけられるように頑張りたいです」と意気込んだ。

◆北野日奈子(きたの・ひなこ)1996年(平8)7月17日、北海道生まれ、千葉県育ち。13年3月、乃木坂46の2期生オーディション合格。「きいちゃん」の愛称でファンから親しまれた。乃木坂46メンバーとともに舞台「じょしらく」(15年)「あさひなぐ」(17年)に出演。158センチ。血液型O。

○…同作はつかさんの十三回忌追悼公演として上演される。主演の味方は「演劇の聖地と呼ばれる場所で、多くの方に愛されるつかこうへい氏が残してくれた言葉の1つ1つを大切に紡ぎ、届けます。新たな『蒲田行進曲』を、悔いのないよう稽古から100%を振り切る勢いで作り上げます」とコメントした。また同作に続く7月22日からは、同様の追悼公演として高橋龍輝(29)らが出演する「初級革命講座 飛龍伝」も紀伊国屋ホールで上演する。