元テレビ朝日アナウンサーの大木優紀さん(41)が24日、オンラインで行われた「#私を知ろうプロジェクト渋谷」ライフデザインオンラインセミナーに出席した。

21年末に18年半務めたテレ朝を退社し、現在は旅行会社「令和トラベル」で広報担当として働く。転職について「子どもが手を離れたわけではないし、アナウンサーもまだ続けたい思いがあったけど、もっとワクワクする場所を見つけてしまったという感覚があった」と好奇心たっぷりに語った。

海外旅行が好きで転職を決めたが「思いのほかテックカンパニー。アプリ開発をしているので、エンジニアさんが中心の会社だったのが想像と違った。そのあたり疎いので」と苦笑い。一方で「多様性を受け入れてくれる許容のある会社なので、フラットに働けています」と充実感をうかがわせた。

女性の体について知り、キャリアとライフイベントの両立について考える企画。自身のキャリアプランについては「結婚・妊娠出産と、私なりに積み上げてきたキャリアは別に動いている感覚だった。(仕事と家庭)どちらかを諦めることができなかったし、してこなかった人生」と回想。アナウンサー時代は体の不調を抱えながら仕事することもあったといい、結婚して子どもを考え始めた頃には「計画通りに行かない。うまくいかず、不妊治療して2人の子を授かった経緯があります」と明かした。

セミナーでは、多くの女性にとっての妊娠出産の適齢期と、キャリアの充実が同時期に訪れることへのもどかしさを訴えた大木さん。「自分自身が不妊治療をしながら仕事をする中で、周りに言えずに不自由した。どんな経験も無駄じゃなかった。もし部下に同じことを言われたとしたら、すごく経験が生きてくると思う」と語った。