世界的に人気の音楽グループBTSのメンバー、ジョングク(24)が28日午前、米国ワシントンDCのホワイトハウスでバイデン大統領と会談するため、韓国・仁川国際空港から渡米した。韓国の複数メディアが出発の様子を報じた。

ジョングクはこの日午前、大リーグ、ニューヨーク・ヤンキースの帽子をかぶって仁川国際空港に姿を見せた。多くのファンと複数メディアが取材に訪れる中で、手を振り、時折親指と人さし指でハートマークを作りながら出国手続きに向かった。ゆっくりとした足取りでファンが待ち構えるカメラに向かって丁寧にお辞儀をして空港内を歩いた。ジョングクはこの日、ほかのメンバー6人に先立って1人で出発した。

ホワイトハウスは米国時間の26日に、BTSのメンバーを大統領の個別の要請で招待することを発表。メンバー7人は31日にホワイトハウスでバイデン大統領と会談する。米国社会で深刻な「アジアン・ヘイト」をはじめとした人種差別問題の解決へ向けた方策、人の生き方の多様性を醸成する環境作りについて話し合うという。

ホワイトハウスを発表を受ける形で韓国の所属事務所HYBE(ハイブ)は「招待を受け、大きな光栄です」とコメント。「包容と多様性、アジア系へのヘイトクライム、文化・芸術全般にわたって多様な話を交わすことができることを期待しています」と声明を出した。

ホワイトハウスはBTSについて全世界の希望のメッセージを伝える「青年大使」として期待を表明。海外アーティストのホワイトハウス招待は異例中の異例だ。リーダーのRMは今回のバイデン大統領によるホワイトハウスへの招待について「しっかり仕事をしてきます」とコメントを出している。