元乃木坂46で女優の伊藤万理華(26)が30日、東京国際フォーラムで行われた第31回日本映画批評家大賞授賞式に出席し、新人女優賞を受賞した。

20年公開の主演映画「サマーフィルムにのって」(松本壮史監督)で、時代劇好きな活発な女子高生、ハダシ役を熱演。さわやかなブルーのドレス姿で登壇し「学生が好きなものへの情熱を持って、映画作りに励んだ作品で、こういった形でたくさんの方に見てもらえたことをとてもうれしく思っています」と喜びを語り「脚本家の三浦さんや監督の松本さんにも早く報告したいなと思います」と笑顔をみせた。

トロフィーを授与した島敏光選考委員は「戸惑い、迷い、いらだちなど、細かいちょっとした心の動きや感情が見事に顔に出てくるんですよね」と評価し「それが決してわざとらしくない。自然に主人公の女の子の姿、僕らには想像のつかない今の女の子を、そうなのかと思わせる芝居をしれくれるのがすごい」とたたえた。

伊藤は17年末まで在籍した乃木坂46時代に若手監督やクリエイターらと作品作りに励んできたことが今につながっているとも語った。当時から将来は映像作品作りに携わることが頭にあったといい「今、こうして関われているのはグループにいたからこそだと感じていますし、必然なことだったと思っています」と感謝も口にした。

同賞は映画評論家のみで賞を決定する映画賞で、91年から開催されている。主演男優賞を映画「空白」の古田新太、主演女優賞を映画「由宇子の天秤」の瀧内公美が受賞した。