がん治療を公表していた音楽家の坂本龍一(70)が、7日発売の文芸誌「新潮」7月号で、自身のがんが「ステージ4」で、両肺に転移したがん摘出手術を昨年10月と12月に受けていたことなどを明かした。

14年に中咽頭がんを患い寛解も、昨年1月に直腸がんの治療を公表。さらにこの1年の間に、直腸の原発巣と数カ所の転移巣を摘出する20時間に及ぶ外科手術など、大小6つの手術を行っていたといい、新連載「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」では、入院先でのパートナーや友人とのエピソードや、自身の死生観の変化など、赤裸々に語っているという。

坂本は「敬愛するバッハやドビュッシーのように最後の瞬間まで音楽を作れたら。そして、残された時間のなかで、『音楽は自由にする』の続きを書くように、自分の人生を改めて振り返っておこうという気持ちになりました」とコメントしている。